2017/09/13 15:16

 

はじめに

当園の苔テラリウムは、宮崎県に自生する『日向スギゴケ』をメインとした

小さな空間を生かした、大きくて見ごたえのあるテラリウムです。

透明のガラスフラスコの中には壮大な景色が広がっているかもしれません。

 

 

テラリウムの楽しみ方

 

◎まじまじと観察する
苔の形を眺めて癒されましょう。
葉にかかる水滴や緑のみずみずしさを感じましょう。

 

◎色んな角度から観察する
前から見るだけでなく、多方向から見てみましょう。
スギゴケは、小さな森のようにも見えてきますよ。

 

◎お手入れを楽しむ
観察していると、気になるところをお手入れしたくなってくると思います。

ご自分の好きなように中身の配置を変えてみたり、

余分なものは取り除きすっきりとしましょう。

 

 

管理の仕方

 

必要なもの
・ピンセット(割り箸も可)
・霧吹き

 


窓際のカーテン越しの柔らかい光を与えます。
ガラスは光を反射しやすいため、温度が上がりすぎないよう、

夏は半日陰がちょうどいいです。
同じく直射日光やヒーターや熱のある物のそばは避けます。



スギゴケは乾燥に弱いため、霧吹きで常にわずかに湿る程度を保ちます。
テラリウム内の水分が多くなってしまったら、フタを開け、

屋外で余分な水を飛ばしましょう。


フタ
フタを閉めたまま、管理して頂けます。
1週間に一度はフタを開け、枯れた部分や汚れを取り除きましょう。

同時にテラリウム内の空気が入れ換わるため、苔の緑を維持することができます。


ガラス面

テラリウムは透明度がいのち!
外側は柔らかい布で拭き、透明度を維持します。
内側は、ティッシュを割り箸に輪ゴムで巻き、

ガラスを傷つけないようにやさしく拭きます。


注意点
容器はガラスですので安定した台の上に飾りましょう。
ペットや小さなお子さまの手の届くところには置かないでください。
あまり水分量が多すぎるとカビのもとになります。
カビに気づいたらすぐに取り除きましょう。


おわりに
当園のテラリウムの蓋付きのガラスフラスコは透明度が高く、

口が狭いため温度・湿度も維持しやすいです。
ガラスの内側に水滴が付いたなら、

フラスコの中で自然界の循環が生まれた証拠です。
2週間ほど水を与えなくとも十分に苔の緑を維持します。

 

生命力が強く丈夫な苔たちだからこそできるテラリウム。
日向スギゴケのみずみずしい緑をお楽しみください。

 


hanazukin(花ずきん)