2016/10/05 13:05

 

 

こんにちは、花ずきんです!

 

運動会が終わって、読書の秋!


ということで、本日は私が知っている物語になぞらえて、
ミニ観葉植物、『姫アンスリューム』のご紹介をいたします♪♪

 


はじまり、はじまり。

 

あるところに、小さな姫アンスリュームを育てる優しいおばあさんがおりました。

 

窓越しのやわらかな陽射しを受けて、小さな葉っぱにしずくが
光るのを眺めては『綺麗だね、綺麗だね』。

 

小さな赤いずきんを、『可愛いね、可愛いね』と言って
優しい微笑みとともに、水をかけてくれました。

 

 

ある日のこと。

 

姫アンスリュームがひょこっと顔を出すと、鉢の中はカラカラに干上がっていました。

 

家の中はガランと静まりかえり、おばあさんの揺り椅子には…
なんと!大きな耳をもつ毛深いオオカミが、おばあさんになりすまして
眠っているではありませんか!

 

『おばあさま、おばあさま。どうしてお耳が大きいの?』
姫アンスリュームが不思議そうに聞きました。

『それはね、その小さな声を拾ってやるためさ。』

 

オオカミはのそりと近づいて、姫アンスリュームをツンツンとつっつきました。

 

 

『おばあさま、おばあさま。どうしてお爪が長いの?』

 

『かっこいいだろ』オオカミが大きなお腹をふんぞり反ってそう言うと
『いいえ、とっても痛いの。それに喉が渇いていて…その手でお水をくださいな。』

 

『この手じゃ水をあげられない。』
両手を見つめて困ったオオカミは、水なら外にいくらでもある、と
彼女をパクっとくわえると、口の中から、また小さな声がしました。

 

『おばあさま、おばあさま、』
『やい、うるさいな。おまえを外に出してやるために
俺様はばあさんを食っちまったのさ!』

 

オオカミは、自分の罪を半分こするために、
姫アンスリュームを外に出してやることにしました。

 

『そんなのダメよ、私は外に出されたら寒さに震えて枯れてしまうわ。
でもね、ここに置き去りにされても枯れてしまうでしょ?』

 

うんうん。とオオカミは深く考えこんだように、うなづきました。

 

『だから毎日、井戸に降りて口にお水をくわえ、私にかけてくださいな。』
姫アンスリュームは両手の小さな葉っぱを合わせてお願いしました。

 

しぶしぶ井戸へと向かうと、オオカミは首をのばして
深い深い暗闇を覗きこむなり、ブルッと一度身震いしました。

 

 

『それが嫌なら…さあ、はやくおばあさんを返してちょうだい!』

 

 

姫アンスリュームが、真っ赤なずきんをポンっと広げて
わがままそうにそう言うと、

 

大きな耳の、大きなお腹をかかえた”おばあさま”は、
たちまちオオカミの姿になって、おばあさんをペッと吐き出すと
一目散に森の奥へと帰っていきました。

 

 

”あー、助かった。”

 

 

おばあさんは揺り椅子から目を覚ますと、
『あらまあ、大変。』
慌てて姫アンスリュームに水をあげました。


そして、今日も可愛いね、夢の中ではありがとう、と笑いました。

 


おしまい。

 

 


さて、姫アンスリュームの特徴をおさらいです。

 

 

point


窓越しの優しい光を好む『姫アンスリューム』。
つやのある小さな緑の葉は、観葉植物としてもとっても可愛いです。
土の表面が渇いたら水を与えてください。
鉤爪の形の蕾から、真っ赤なずきんのような可愛らしい花が咲きます。
寒さにに当てないよう管理すると、年中開花します。

 


以上、姫アンスリュームのおはなしでした!

 

 

本日もhanazukinをよろしくお願いいたします☆