2016/02/26 09:45





神話のはじまりはじまり。

天照大神(祖母)の命により、天孫降臨したニニギノミコト。

………


地上に降り立ったニニギノミコトが、あいそめ川へと歩いていくと、

『なんて美しい人なんだ…』

淡い桃色の柔らかな衣をまとい、小枝のように細い手足を川のせせらぎに
青白くさらす、儚げな乙女がおりました。

『名前は何と言うのですか?』
『…さくや姫、コノハナサクヤヒメと申します。』

この時代、名前を聞くということは、結婚を意味しました。


………


天照大神の孫であるニニギノミコトに選ばれたことをたいそう喜んだ
さくや姫の父は、姉の岩永姫も一緒に嫁にやることにしました。

すぐにニニギノミコトのもとへ、嫁入りの支度が整いました。
『さくや姫は美しさを、岩永姫は健康・長寿を、しっかりとな…。』
父は、たくさんのお祝いを授け、娘たちと涙涙のお別れをしました。

ニニギノミコトのもとに2人の娘が着くと、ニニギノミコトは
さくや姫だけを側に置き、岩永姫を一目見るなり言い放ちます。

『私はさくや姫を嫁にもらうと言ったのです。すぐさま帰られよ。』

岩永姫は、その帰り道のことはもう何も覚えておらず、
父は、帰ってきた岩永姫を優しく迎えました。
そして間もなく、泣きじゃくる愛娘に困り果て、こう言いました。

『さくや姫は美しいが、花が散るように儚い。
丈夫で健康な姉の岩永姫を側に置かないというならば、
神の子でありながら、花のように儚い命を繋ぐことになるだろう。』

泣きわめいた岩永姫が赤く腫らした顔を上げ、鏡をもつと、
そこには分け隔てなく、大切に大切に可愛がられた顔が…

『私は…私はどうして醜いの!』

岩永姫が放り投げた鏡は遠くで光を放ち、神社となったそうです。

………


さて、ラブラブな一夜を過ごしたニニギノミコトとさくや姫でしたが、
さくや姫が身籠ったと聞いたニニギノミコトは
『一夜で身籠るはずがない、俺の子供ではないだろう。』と言いました。

さくや姫はそれはそれはショックを受けて、
『神の子であるあなたのお子ならば、火の中でも元気に生まれてくることでしょう。』
産屋に入ると、火を付けさせました。

………


ごうごうと燃え盛る炎の中、
オギャアオギャアと元気な産声が上がりましたとさ。

めでたし、めでたし。


※諸説あります。

そんな儚くも美しい、さくや姫がコリウスになって現代に新登場♪
このはなロマン(R)コリウスシリーズは、西都園芸のオリジナル品種です。



【コリウス・さくや姫】
このはなロマン(R)の主役!コノハナサクヤヒメをイメージしたコリウス。
肥料の具合によって、白~ピンク系の色合いの変化を楽しめるところが魅力です。

プランター植えにぴったりの、お得な3鉢セットもご用意しております☆
西都園芸から花の苗直送のhanazukinに、ぜひ、お越しください♪